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■ミネラル水 vs 浄水器、さてどっちの水が“甘い”でしょう?

景気低迷による消費者の節約志向が、思わぬ商品の追い風となることがあるようです。

 例えば「浄水器」。ご存知のように、水道水をろ過して残留塩素やカルキ臭、カビ臭などといった水道水に含まれる有機物を除去し、安全で美味しい水をつくるための機器ですが、近頃、これまでペットボトル入りミネラルウォーターを飲んでいた人が買い控え、その分、浄水器へ移行する人が増えてきているようです。

 市場的には、ここ10年余りの普及率はほぼ横ばい(「浄水器協会」調べ)、良く言えば成熟した市場と言えなくもありません。そんな状況の中、このところの追い風気流に乗って、各メーカーは夏に向けての新製品を続々と送り出しています。

 もっとも一般的でコンパクトな「蛇口直結型」では、業界最大手、東レのトレビーノシリーズ「スーパースリム703T」。このクラス初(2010年3月1日現在、メーカー調べ)という大きな特徴が2つあります。「30%節水」と「カートリッジ交換目安ダイヤル」機能の搭載です。「節水」は、原水シャワー使用時で1ヵ月間食器洗いをした場合、2ℓペットボトルで約593本(約1,186ℓ)の節水になるというもの(メーカー比/メーカー換算)。また、2ヵ月後のカートリッジ交換時期を使い始めに設定表示できるという“うっかり防止”機能も。共にユーザーの声を反映して開発された製品だとのこと。

 同じく「蛇口直結型」を2機種投入するのが、シェア2位の三菱レイヨン「クリンスイ」シリーズ。「MD201」は、カートリッジの使用残量が液晶パネルにデジタル表示され、交換時期が人目でわかります。やや遅れて発売されるのが「CB013」で、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏による、デザイン性にこだわったシンプルで“美しい”浄水器。

 市場的にはまだ2割程度ですが、最近注目されているのが「ポット(ピッチャー)型」と言われる、給水栓とつながずに持ち運び自在のタイプです。

 パナソニックの「TK-CP40」は、新開発の密閉機構により冷蔵室への横置きを可能にしました。ドアポケットや野菜室にも収納できて使いやすい気配り設計。また、新カートリッジの採用でろ過時間を大幅に短縮、しかも浄水能力は業界トップクラス(2010年2月現在、メーカー調べ)を誇ります。

 美味しさはもとより、安全性、環境性、経済性、そしてデザイン性まで……飲み水にこだわる消費者の浄水器に求めるものは、ますます欲張りになっていくようです。

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