税務調査で、
よく狙われる科目として、
前受金があります。
これは当然と言えば当然でして、
取引先から先に入金されてくる
ということから、法人に立つ売上が
計上されていないかどうかを
調べられることになります。
また売上が立っていない以上、
当該取引にかかった仕入や外注、
その他経費は、棚卸や仕掛品と
なります。
この点も併せてかなり調べられます。
「役務の提供」という言葉を
聞かれたことがあるかもしれませんが、
これは要するに、製品やサービスを
取引先に提供したか否か(その時期は?)
ということに当たります。
例えば、商品の引き渡しをもって、
「役務の提供」が完了したとなれば、
この取引についての売上高は計上される
ことになります。
前受金は、上記の論点で
売上計上は未だである、あるいは
役務の提供は未済みである、
ということを証明する必要があります。
決算書に前受金を計上されるときは
より神経質に資料を完備されることを
お勧めします。