《国税庁発表》平成23事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について
国税庁は、このほど、所得税及び個人事業者の消費税について、平成23事務年度(平成23年7月から平成24年6月までの間)に実施した調査等の状況を明らかにしました。
その調査状況等によると、所得税の調査等の件数(表1)は、高額・悪質な不正計算が見込ま
れるものを対象に深度ある調査として行われた「特別調査・一般調査」は57,861件、申告
漏れ所得等の把握を実地により短期間で行う「着眼調査」は40,826件、文書又は来署依頼
による面接等により計算誤りや所得(税額)控除の適用誤りがあるものを是正するなどの「簡易
な接触」は675,520件となっています。これらの「調査等の合計件数」は774,207
件であり、そのうち「申告漏れ等の非違件数」は486,869件とその調査等の合計件数の
62.9%となっています。
また、消費税の調査等の件数(表2)は、「特別調査・一般調査」は30,324件、「着
眼調査」は25,015件、「簡易な接触」は43,217件となっています。これらの「調査
等の合計件数」は98,556件であり、そのうち「申告漏れ等の非違件数」は67,099
件とその調査等の合計件数の68.1%となっています。
一方、譲渡所得の調査等の件数(表3)は、「土地建物等」に対するものが31,599件、
「株式等」に対するものが8,982件となっており、これらの「合計件数」40,581件の
うち「申告漏れ等の非違があった件数」は26,631件でその調査等の合計件数の65.6%
となっています。