昨日出ていた
ニュースについて。
今回は個人所得9億円が
認定された事例です。
(ニュース)
企業合併・買収(M&A)
の仲介交渉で得た所得
約9億円を隠し、
所得税約3億3千万円を
脱税したとして、
東京の不動産会社の
番場秀幸社長(59)が
東京国税局に所得税法
違反容疑で東京地検に
告発されたことが分かった。
関係者によると、
番場社長は04年ごろ、
人気ダイエット食品
「BOWS(ボウス)」を
販売していた健康食品販売会社
「バリアスラボラトリーズ」など2社と、
2社を買収しようとしていた
特別目的会社「三泰」(現BL、東京)
などとの仲介交渉をしていた。
買収は同年中に成立、
番場社長は報酬として
三泰から同年6月、
約9億円を受け取ったという。
しかし番場社長は
04年分の確定申告をしなかった。
その後この約9億円が、
番場社長が実質的に支配する、
実体の乏しい情報調査会社
「インフォート」(既に解散)の
05年度の収入であったかのように仮装。
さらに架空の情報委託手数料などを
計上し所得を圧縮したうえで
申告したという。
国税局は、
インフォートが欠損と
相殺させて利益が出ないように
するためのダミー会社で、
実際は番場社長個人の
04年分の事業所得だったと認定、
隠した所得は預金や小切手など
にしていたとみている。
(コメント)
金額から地検マターだったようです。
個人所得を欠損会社の所得
へ付け替え、また架空経費を
計上して所得を圧縮していた
という今回の手法については、
目新しいところは何もないです。
税務当局を甘く見てはいけません。
これぐらいの手法であれば、
見る人が見れば、すぐ分ります。
企業経営者の職業倫理観、
モラルなどのあり方について、
問いかけをするような、
ニュースでした。